2022.07.12

ワガノワメソッドの本質とは?~日本の教室でワガノワの真価を発揮するために

岸本 亜沙美

岸本 亜沙美
ワガノワメソッドの本質とは?~日本の教室でワガノワの真価を発揮するために

目次

■身体や動きを驚くほど変え、洗練させる力を持つバレエ・メソッド!

 

日本にも「ワガノワメソッド」を謳うバレエ教室が多く見られるようになりました。

 

「メソッド」とは《教授法・指導法》のことで、指導者教育である教師課程や教授法クラスで学ばなければ習得できない、ダンサーとしての留学では決して学べない、バレエ教師の養成教育です。

 

更に、その教授法は、海外のプロ養成バレエ学校のシステムだからこそ可能な、非常に厳格・厳密なプログラムであり、その通りのレッスンを実行するのがあまりに難しい日本の環境で、ワガノワメソッドを名乗る問題や、何をもってワガノワなのか本質を掴めなければ、ただ形ばかりの真似事に過ぎず、「偽物」と言われても仕方ありません。

 

実際、資格を持った教師であっても、日本のバレエ教室・スクールで教授法通りのレッスンを厳格に行い、海外と同じ質のダンサーを育てるのは極めて困難です。

 

そんな中、実際に本場のスクールへの留学に送り出す責任と、メソッドの真価を伝え、習う方達に本物の上達をいかにもたらすかは、とても大きな課題です。

 

私はずっと以前からその課題に取り組み、ワガノワメソッドの本質を研究し続け、成果を上げてきました。

 

 

■ロシアバレエメソッド「ワガノワ・メソッド」は、とても厳格なバレエ教育システムですが、日本のバレエ教室の現場で取り入れるには、「どの学年で何を習うか」などという内容的なことより、「そのレッスンにどんな目的があり、どうしてやる必要があるのか」という理論の方がより大事だと思います。

 

 

結論からいえば、ワガノワメソッドは、他とは全く違う考え・手段でバレエの身体コントロール技能を養う目的で作られ、人体の構造的な繋がりと、筋力を最も効率的に伝え、巧みに利用する力学的手法を持つ、運動学的に最も進化したバレエ教育法です。

 

指導者や生徒がその意味を理解することなく、上辺の真似事をしていては、育つダンサーも育ちません。

 

 

私は、長年ワガノワ教授法を深く研究しながら、この凄いメソッドの教育カリキュラムは、その厳密さがあって初めて活かされるものなので、

普通のバレエ教室-幼児から大人まで、能力も目的も理解も様々な人達が習う環境で取り組むにはかなり難しく、やったとしても形だけの真似事になってしまうだろう、ワガノワメソッドをやっているとは決して言えないだろうと考えてきました。

 

メソッドについて知らないよりは良いけれど、知っているだけでは『本質』は伝わらない、この日本では誤解すらされてしまうだろうと考えてきたのです。

 

 

海外の国立バレエ学校のような環境では、出来ない生徒は容赦なく進級試験で落とし退学させてしまいます。

 

とにかくやらせる、有無を言わさずやる、やっていれば出来る、出来なければ落とすという中でダンサーを生み出してきたといえます。

 

つまり、なぜそんなレッスンをしなくてはいけないか理屈など知らなくても、出来る人だけが生き残る世界なのです。

 

 

メソッドを学んで確かに言えることは、それが本当に素晴らしいシステムだということ、本当に正しく実践できれば間違いなく上達するだろうと確信できるものだという事実です。

 

しかし、どうしてそう言えるのかわからない人達には「ロシア人だからできる」とか、「日本人がやっても意味ない」などと言われ、「いや、そういうことではない、本質はそこではない」と叫びたい思いで一杯でした。

 

確かに、ワガノワメソッドは世界最高峰のバレエ学校で生まれた指導法なので、誰もが出来るものではないと考えてしまいますが、実はそのシステムの根底にあるものは、誰にとっても有効な、誰もがバレエが上達できる凄いノウハウが詰まっています。

 

この部位のこういう力でやれば最も効率が良く、無駄や無理なく最高の力が発揮でき、身体もどんどん整っていく、という『体の使い方の手法』を習得するシステムなのです。

 

それを科学的に説明すると、とても高度な解剖学や生体力学が関わってきますが、だからこそ上辺を真似るだけでは全く意味がありません。

 

理屈を理解することは、たとえ全てが完璧にできなくても物凄い意味のあることで、これを理解しないから上達しないのだとも言えるものです。

 

特にアンドゥオール(ターンアウト)が生み出す優れた力の使い方がとても大事になる、動きに対する「力学」が本当に優れたシステムです。

 

ですから…

 

ワガノワメソッドの真価は「正しいターンアウト」の上に成り立っているといっても過言ではありません。

 

■ターンアウトの有効性をとことん極めたメソッド

 

ターンアウト(アン・ドゥオール)が正しくきちんとできた上での身体の繋がり、筋肉(筋膜)の位置関係から生まれる連鎖、

その連鎖から生まれる全身の「力学」が一番大切な要素であることを理解した私は、ターンアウトにこだわる理由と『ワガノワの本質』をそこに見出したのです。

 

 

ワガノワはとにかく脚を開かせ、無理矢理にターンアウトをさせられて危険だと言われているという話を聞きます。

 

しかしこれもあまりに悲しい誤解で、本質を理解していないと思います。

 

確かにターンアウトは要求されます。

 

しかし、どのように足を開いているのかを見て適切に指導するのは教師であり、メソッドそのものが悪いのではありません。

 

◇関連するコラム⇒ターンアウト(アン・ドゥオール)を向上させるには

 

間違ったターンアウトを無理矢理やるのはもちろん危険ですし、意味がありません。

 

見せかけの形だけのポジションであるならばやらない方がはるかにましです。

 

使われる筋肉、養われる強さも全く違ってしまうので、体を痛めることはあってもきちんと上達することは出来なくなってしまいます。

 

ならば、ターンアウトは必要でないかといえば、やはりそれでは絶対にバレエとはいえないですし、ターンアウトの繋がりや力で動きを作るので、ターンアウトができなければ、それだけ効率が悪い動きになってしまうのです。

 

そのことを良くわかった上での「正しいターンアウト」が必要なのであって、無理矢理を望んでいるわけではありませんが、バレエで一番大事な基礎がターンアウトだという理解すらなかったり、努力しようとする姿勢も見えないことが多い中で、本場の教師にとってはもどかしくて仕方ないのです。

 

そして、ターンアウトが難しかったらどうしたら良いかという質問の答えも、こちらが望んでいる答えが得られにくいことも良く知っています。

 

(ターンアウトができない人のバレエなんてない、とあっけなく言われる・・・

 

 

そういうことに間近に接してきた私は、ワガノワメソッドを形だけ真似し、ただ形通りに指導するだけでは状況の難しい日本では絶対に正しく理解されないと感じて来ました。

 

 

私の恩師の一人は何十年も前にバレエに解剖学的指導を取り入れた先駆けとも言える日本人の先生ですが、海外でワガノワメソッドのバレエを学び、ワガノワメソッドのやり方で指導していました。

 

正しいターンアウトへのこだわり、解剖学的な正しさは本当に徹底していて、その先生の教えがなければ、私もワガノワメソッドの本質を理解したり、真の素晴らしさがわからなかったかもしれません。

 

「構造的に正しく、動きの中で”使えている”ターンアウト」が何より大事な要素であり、無理矢理開いても見せかけの形ばかりのターンアウトや、踊りに使えないのであれば意味がないので、そんなことを強要してはいないですし、それがワガノワと思われるのは本当に違います。

ただ、開いていることが前提でエリート街道を歩んできたダンサーや教師の方々には、私達の大変さがなかなか理解されないことも事実です。

 

 

しかし、ワガノワメソッドが目指すものを考えると、「開かない」「開けない」で済ますのではなく、『ターンアウトの本当の意義』を理解して、自分なりのターンアウトを最大限に活かすことを考え、努力すべきこと、それがワガノワメソッドの本質を理解するのに一番大事なポイントだろうと思います。

 

そこに、「なぜそうなのか?」の理屈を加えないと学んでいる者は絶対納得出来ない、ロシア人だから出来るとか、日本人だから出来ないとか、ある意味言い訳のような状況になってしまうことも多々あります。

 

 

本場のバレエ学校は確かに選ばれた優秀な生徒達だけが学び、日本の状況とは全く違います。

 

そのことを引き合いにし、メソッドは意味がないなどと言う方もいます。

 

しかし、私は逆に海外と状況が違うからこそ、メソッドに意味があると思います。

 

 

海外では、放っておいても上手くなりそうな美しい才能ある選ばれた人材が更に優れたメソッドで磨かれるのです。

 

それに引き換え、『選ばれし者でもない』『きちんとしたメソッドもない』では上手くなりようがないではありませんか!

 

もちろん、ワガノワレベルのターンアウトを全ての人が行うのはとても無理でしょう。

しかし、それでワガノワメソッドの本質や目指すものが全ての人に理解できない、活かされない訳では決してありません。

 

それが一番皆さんに伝えたいことですし、本当に誰にとっても価値があると確信できるものです。

 

 

完璧なターンアウトができれば、それはもちろん素晴らしいのですが、そこまででなくてもターンアウトを活かすことは意識で出来ますし、

 

その「意識」を作るのがメソッドの本当の目指すところなのです。

そして、そのターンアウトからの繋がりと力を「ワガノワのルール」、人体の持つ力と効率の良い力学に則って学んでいくこと、果ては背中や腕の使い方の大きさ、豊かさに繋がっていく…それが本質だと思うからです。

 

 

■バレエの上達の第一歩は、人間の身体の構造をよく知ること、骨格と筋肉、そして全身を覆い、筋肉の力を伝えて「動き」を生み出す器官、

筋膜(ファシア)の存在をきちんと知って理解することです。

 

 

メソッドを正しく実践して作られた身体が、この上ないパフォーマンスを生み出すことになります。

 

その理論を学んで活かすことがどれだけ価値があり、簡単に「向く向かない」で済ませてしまったらどれだけ勿体ないか知ってほしいのです。

 

逆を言えば、『向かない人』ほどその理論を理解して、レッスンや踊りに活かさなければ「本当に向かないね」で終わってしまうと思います。

ワガノワメソッドは形だけの真似に終わっては心底勿体なく、すべての人にその真理、本質を知ってもらいたい…!

 

良き教師との出逢いに恵まれ、授かった貴重な教えを皆さんに力の限り伝えていきたい!という切なる想いを込め、

 

アサミバレエクラスでは、体と踊りを確実に変える力を持つ「ワガノワメソッドの深い本質」をとことん研究した上で、みなさんのバレエの上達にしっかり活かせるよう、懸命に指導させていただいております。

 

 

■関連するコラム⇒ターンアウト(アン・ドゥオール)を向上させるには

 

★東京都世田谷区|ワガノワメソッドを極める本気改善バレエ教室 アサミバレエクラスへ興味を持たれた方はぜひお問い合わせ下さい。

■身体や動きを驚くほど変え、洗練させる力を持つバレエ・メソッド!

 

日本にも「ワガノワメソッド」を謳うバレエ教室が多く見られるようになりました。

 

「メソッド」とは《教授法・指導法》であり、指導者教育である教師課程や教授法クラスでなければ習得できない、ダンサーとして留学しただけでは決して学べない、バレエ教師の養成教育です。

 

 

更に、その教授法は、海外のプロ養成バレエ学校のシステムだからこそ可能な、非常に厳格・厳密なプログラムであり、その通りのレッスンを実行するのがあまりに難しい日本の環境で、ワガノワメソッドを名乗る問題や、何をもってワガノワなのか本質を掴めなければ、ただ形ばかりの真似事に過ぎず、「偽物」と言われても仕方ありません。

 

実際、資格を持った教師であっても、日本のバレエ教室・スクールで教授法通りのレッスンを厳格に行い、海外と同じ質のダンサーを育てるのは極めて困難と思います。

 

そんな中、実際に本場のスクールへの留学に送り出す責任や、メソッドの真価を伝え、習う方達に本物の上達をいかにもたらすかは、とても大きな課題です。

 

私はずっと以前からその課題に取り組み、ワガノワメソッドの本質を研究し続け、成果を上げてきました。

 

 

ロシアバレエメソッド「ワガノワ・メソッド」は、とても厳格なバレエ教育システムですが、日本のバレエ教室の現場で取り入れるには、

「どの学年で何を習うか」などという内容的なことより、「そのレッスンにどんな目的があり、どうしてやる必要があるのか」という理論の方がより大事だと思います。

 

 

■結論からいえば、ワガノワメソッドは、他とは全く違う考え・手段でバレエの身体コントロール技能を養う目的で作られ、人体の構造的な繋がりと、筋力を最も効率的に伝え、巧みに利用する力学的手法を持つ、運動学的に最も進化したバレエ教育法です。

 

指導者や生徒がその意味を理解することなく、上辺の真似事をしていては、育つダンサーも育ちません。

 

 

私は長年ワガノワ教授法を深く研究しながら、この凄いメソッドの教育カリキュラムは、その厳密さがあって初めて活かされるものなので、

普通のバレエ教室-幼児から大人まで、能力も目的も理解も様々な人達が学ぶ環境で取り組むにはかなり難しく、やったとしても形だけの真似事になってしまうだろう、ワガノワメソッドをやっているとは決して言えないだろうと考えてきました。

メソッドについて知らないよりは良いけれど、知っているだけでは『本質』は伝わらない、この日本では誤解すらされてしまうだろうと考えてきたのです。

 

海外の国立バレエ学校のような環境では、出来ない生徒は容赦なく進級試験で落とし退学させてしまいます。

 

とにかくやらせる、有無を言わさずやる、やっていれば出来る、出来なければ落とすという中でダンサーを生み出してきたといえます。

つまり、なぜそんなレッスンをしなくてはいけないか理屈など知らなくても出来る人だけが生き残る世界なのです。

 

メソッドを学んで確かに言えることは、それが本当に素晴らしいシステムだということ、本当に正しく実践できれば間違いなく上達するだろうと確信できるものだという事実です。

しかし、どうしてそう言えるのかわからない人達には「ロシア人だからできる」とか、「日本人がやっても意味ない」などと言われ、「いや、そういうことではない、本質はそこではない」と叫びたい思いで一杯でした。

 

確かに、ワガノワメソッドは世界最高峰のバレエ学校で生まれた指導法なので、誰もが出来るものではないと考えてしまいますが、実はそのシステムの根底にあるものは、誰にとっても有効な、誰もがバレエが上達できる凄いノウハウが詰まっています。

 

この部位のこういう力でやればより効率が良く、無駄や無理なく最高の力が発揮でき、身体もどんどん整っていく、という体の使い方の手法なのです。

 

それを科学的に説明すると、とても高度な解剖学や生体力学が関わってきますが、だからこそ上辺を真似るだけでは意味がありません。

 

理屈を理解することは、たとえ全てが完璧にできなくても物凄い意味のあることで、これを理解しないから上達しないのだとも言えるものです。

 

特にアンドゥオール(ターンアウト)の優れた力の使い方がとても大事になる、動きに対する力学が本当に優れたシステムです。

 

ですから…

ワガノワメソッドの真価は「正しいターンアウト」の上に成り立っているといっても過言ではありません。

 

■ターンアウトの有効性をとことん極めたメソッド

 

ターンアウト(アン・ドゥオール)が正しくきちんとできた上での身体の繋がり、筋肉(筋膜)の位置関係から生まれる連鎖、

その連鎖から生まれる全身の「力学」が一番大切な要素であることを理解した私は、ターンアウトにこだわる理由と『ワガノワの本質』をそこに見出したのです。

 

ワガノワはとにかく脚を開かせ、無理矢理にターンアウトをさせられて危険だと言われているという話を聞きます。

 

しかしこれもあまりに悲しい誤解で、本質を理解していないと思います。

 

 

確かにターンアウトは要求されます。

 

しかし、どのように足を開いているのかを見て適切に指導するのは教師であり、メソッドが悪いのではありません。

 

間違ったターンアウトを無理矢理やるのはもちろん危険ですし、意味がありません。

 

見せかけの形だけのポジションであるならばやらない方がはるかにましです。

使われる筋肉、養われる強さも全く違ってしまうので、体を痛めることはあってもきちんと上達することは出来なくなってしまいます。

 

ならば、ターンアウトは必要でないかといえば、やはりそれでは絶対にバレエとは言えないですし、ターンアウトの繋がりや力で動きを作るので、ターンアウトができなければ、それだけ効率が悪い動きになってしまうのです。

 

そのことを良くわかった上での「正しいターンアウト」が必要なのであって、無理矢理を望んでいるわけではありませんが、バレエで一番大事な基礎がターンアウトだという理解や、努力しようとする姿勢すら見えないこともある中で、本場の教師にとっては、本当にもどかしい限りでしょう。

 

そして、ターンアウトが難しかったらどうしたら良いか、という質問の答えも、こちらが望んでいる答えが得られにくいことも良く知っています。

 

(ターンアウトができない人のバレエなんてない、とあっけなく言われる・・・)

 

そういうことに間近に接してきた私は、ワガノワメソッドを形だけ真似し、ただ形通りに指導するだけでは、状況の難しい日本では絶対に正しく理解されないと感じて来ました。

 

 

私の恩師の一人は何十年も前にバレエに解剖学的指導を取り入れた先駆けとも言える日本人の先生ですが、海外でワガノワメソッドのバレエを学び、ワガノワメソッドのやり方で指導していました。

 

正しいターンアウトへのこだわり、解剖学的な正しさは本当に徹底していて、その先生の教えがなければ、私もワガノワメソッドの本質を理解したり、真の素晴らしさがわからなかったかもしれません。

 

「構造的に正しく、動きの中で”使えている”ターンアウト」が何より大事な要素であり、無理矢理開いても見せかけの形ばかりのターンアウトや、踊りに使えないのであれば意味がないので、そんなことを強要してはいないですし、それがワガノワと思われるのは本当に違います。

ただ、開いていることが前提でエリート街道を歩んできたダンサーや教師の方々には、私達の大変さがなかなか理解できないことも事実です。

 

 

しかし、ワガノワメソッドが目指すものを考えると、「開かない」「開けない」で済ますのではなく、『ターンアウトの深い意義』を理解して、自分なりのターンアウトを最大限に活かすことを考え、努力すべきこと、それがワガノワの本質を理解するのに一番大事なポイントだろうと思います。

そこに「なぜそうなのか?」の理屈を加えないと学んでいる者は絶対納得出来ない、ロシア人だから出来るとか、日本人だから出来ないとか、ある意味言い訳のような状況になってしまうことも多々あります。

 

 

本場のバレエ学校は確かに選ばれた優秀な生徒達だけが学び、日本の状況とは全く違います。

 

そのことを引き合いにし、メソッドは意味がないなどと言う方もいます。

 

しかし、私は逆に海外と状況が違うからこそ、メソッドに意味があると思います。

 

海外では、放っておいても上手くなりそうな美しい才能ある選ばれた人材が更に優れたメソッドで磨かれるのです。

 

それに引き換え『選ばれし者でもない』『きちんとしたメソッドもない』では上手くなりようがないではありませんか!

 

もちろん、ワガノワレベルのターンアウトを全ての人が行うのはとても無理でしょう。

しかし、それでワガノワメソッドの本質や目指すものが全ての人に理解できない、活かされない訳では決してありません。

 

それが皆さんに一番伝えたいことですし、本当に誰にとっても価値があると確信できるものです。

 

 

完璧なターンアウトができればそれはもちろん素晴らしいのですが、そこまででなくてもターンアウトを「活かすこと」は意識で出来ますし、

 

その「意識」を作るのがメソッドの目指すところなのです。

 

そして、そのターンアウトからの繋がりと力を「ワガノワのルール」、人体の持つ力と効率の良い力学に則って学んでいくこと、果ては背中や腕の使い方の大きさ、豊かさに繋がっていく…それが本質だと思うからです。

 

 

バレエの上達の第一歩は、人間の身体の構造をよく知ること、骨格と筋肉、そして全身を覆い、筋肉の力を伝えて「動き」を生み出す器官、筋膜(ファシア)の存在をきちんと知って理解することです。

 

 

メソッドを正しく実践して作られた身体が、この上ないパフォーマンスを生み出すことになります。

 

その理論を学んで活かすことがどれだけ価値があり、簡単に「向く向かない」で済ませてしまったらどれだけ勿体ないか知ってほしいのです。

 

逆を言えば、『向かない人ほど』その理論を理解して、レッスンや踊りに活かさなければ「本当に向かないね」で終わってしまうと思います。

ワガノワメソッドは形だけの真似に終わっては心底勿体なく、すべての人にその真理、本質を知ってもらいたい…!

 

 

良き教師との出逢いに恵まれ、授かった貴重な教えを皆さんに力の限り伝えていきたい!という切なる想いを込め、

 

アサミバレエクラスでは、体と踊りを確実に変える力を持つ「ワガノワメソッドの深い本質」をとことん研究した上で、みなさんのバレエの上達にしっかり活かせるよう、懸命に指導させていただいております。

 

■関連するコラム⇒ターンアウト(アン・ドゥオール)を向上させるには

 

★東京都世田谷区|ワガノワメソッドを極める本気改善バレエ教室 アサミバレエクラスへ興味を持たれた方はぜひお問い合わせ下さい。